2015年12月21日月曜日

謎のパチンパチン女

それは朝7時の出来事。

私は一人でアラモアナビーチの波打ち際を裸足で歩いていました。

低い位置にある太陽は海面を白く照らし、時折ひんやりした風が吹く気持ちの良い朝です。

すると私の後方からパチンパチンと手拍子のような音が聞こえ、その音はだんだん大きくなってきます。

「ん?何の音?」

振り返ると一人のアジア系の女性が、大きな手拍子をしながら無表情で近づいて来ます。

普通の手拍子ではなく、お腹の前で「パチン!」、すぐさま手を背中の後ろにまわして「パチン!」という具合に。

その動きを早歩きのリズムに合わせ交互に繰り返しながら進んでいるのです。

伸びきった腕を大きく振り、勢いを付けて前で「パチン!」後ろで「パチン!」とすごい音。

私は驚いて振り向いたままの格好で固まってしまいました。

そんな私をまるで見えていないかのように、パチンパチン女は私の真横をすれすれに過ぎ去っていきました。

「パチン!」「パチン!」「パチン!」「パチン!」 という音は徐々に遠くへ。

私はおかしくなり、パチンパチン女をずっと目で追いながら散歩を続けました。

ビーチでのんびり寝転んでいる大柄なおじいさんも、パチンパチン女の音に驚いて飛び起きました。

怒ったような表情でパチンパチン女をにらんでいますが、もちろん彼女は進みます。

日本人の新婚カップルらしき二人はパチンパチン女と目を合わせないように離れていきました。

だれもパチンパチン女を止めることなど出来ないのです。

ビーチの雰囲気を一変させたパチンパチン女は結局アラモアナビーチの端まで奇妙な手拍子をしながら歩き続けマジックアイランドの方へ消えていきました。

いったい彼女の行動は何だったのでしょうか。

風変わりなエクササイズ?それとも新しいストレス解消法?

それでは、また。


ハワイ太郎








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